休憩室ー宗教者ルーゴ新大統領が使命を果たせますように!
TVで「公明正大、汚職根絶!」を約束するフランコ次期副大統領。
「結構、良い人そうじゃん…」テレビインタビューを見ていた社内の女性軍…。
政治家の公約が守られた試しがないのは洋の東西皆同じ。
61年もの長きに渡って当国に君臨してきた赤党に代わって青党主体の政権が誕生する。
ルーゴ新大統領は神父さんだったから政治のことは全くの素人。代わって実質的に政権を牛耳ると見られている青党のフランコ次期副大統領…。とは言え、パラグアイの変革を予感させる新大統領の誕生だ。巷でのルーゴ新大統領の評判は、結構良いようだ。
赤党員たちも変わり身早く赤シャツから青シャツに着替えるなど新政権すり寄りにしたたかさを見せている。
赤党敗因の大きな要因は偏にニカノル大統領のゴリ押しに尽きる。
カスティグリオニだったら勝っていたのに、と歯がみする声が赤党員の間で多い。
しかし、赤党内の政権たらい回しでは、なかなか真の改革は出来ない。政権内部は勿論だが、各種公団や関係機関の要職は全て赤党員で占められているからだ。
“赤党員にあらずば人にあらず”という驕りの風潮は全国津々浦々の末端にまで浸透していた。
つまり、今回の赤党の敗因はどこかの国の与党同様、長年に渡り政権の座にあぐらをかいてきた与党ボケだろう。政権交代の影響は早くもメディアでイタイプ発電所のブラジルとの不平等契約への実態キャンペーンとして現れている。
本来ならパラグアイは中東の産油国同様、電力大国として左うちわで豊かな国となれたのだが、イタイプ発電所完成時(73年)のブラジルとの契約で時の政権が自分たちの懐を肥やすことに汲々として国民を顧みない契約を締結したことが原因だ。
僅か600万人余の国民を養うのにイタイプとヤシレタ発電所の2つのロイヤリティーが正規の値段でブラジル、アルゼンチンから支払われたら十分おつりが出る。
宗教者ルーゴ新大統領が使命を全うされますようにアーメン!
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